畳屋さんの選び方。優良畳店の5つのポイントを解りやすく解説

畳屋さんの選び方。優良畳店の5つのポイントを解りやすく解説

当サイトでは、激安価格を誘い水にして必要のない畳の新調などを行い最終的に高額な請求を行う悪徳畳店被害にあわない為の情報発信をしています。

 

優良畳店画像

 

他のページでは、各地域ごとの悪評がたっている悪徳畳店と思われる畳店の注意情報などを発信していますがこのページでは逆に、まじめに仕事をしてくれる優良畳店の特徴や初めて畳屋さんに依頼をする際の畳屋さん選び方などについて書いておこうと思います。

 

これから畳屋さんに張替えなどの依頼をしようと考えている方は参考にしてみてください。

 

 

国家資格「畳製作技能士1級」所有畳職人は高ポイント

畳屋さんの国家資格画像

 

あまり知られていないのですが、畳職人さんには畳製作技能士という国家資格制度が有るんです。
この資格が無くても畳屋さんとして営業を行うことはできるので、持っていない畳職人さんは存在しますが畳製作技能士1級を取得するには最大で7年間の実務経験が必要となる難関資格です。

 

資格を取るのに7年もかかるので、畳職人として地に足を付けて真面目に働いていこうとしている方でないとまず取得することはできません。

 

また、職業能力開発促進法という法律の第五十条の4で

 

「技能士でない者は、技能士という名称を用いてはならない。」

 

と定められているため、資格を所有していない人が勝手に畳製作技能士であるかのような表記をすることはできませんので非常に信頼性も高く信頼できる資格となっています。

 

精力的に仕事を受けている比較的若い畳職人さんが資格を取得している場合が多く、広告などにも畳製作技能士1級所有者であることを明記している場合も多いので初めて畳屋さんに依頼をする際に良い畳屋さんかどうかを判断する際の解りやすい目安になります。
良い畳屋さんの選び方1つ目のポイントです。

 

畳製作技能士の畳屋さんを具体的にどう探す?
畳製作技能士1級を持っている畳屋さんは全国に存在しますが、自社ホームページなどを持たない店も多い畳屋さんでその資格者さんを見つけるのは結構大変です。
そんなときに便利なのが、コチラのページで紹介しているポータルサイトです。(当サイト内の別ページです)

 

>> 地元の畳屋さんを口コミから探す。

 

全国の沢山の畳屋さんが登録していて、有資格者の方は判りやすく資格を持っていることを書いてくれていますので探しやすいと思います。

 

作業場に畳を縫うための木製作業台が有るか?

畳屋さんの作業台画像

 

良い畳屋さんの選び方2つ目のポイントは、実際に畳の補修作業を行うための作業場に畳の作業台が置いてあるかどうかです。
(少し見にくいですが上の画像のような畳1畳が置ける木製のものです。)

 

現在の畳は、機械織が主流となっているので安さを優先して粗悪な仕事をする悪徳畳業者や自称畳職人が居ます。
そのような業者は、手縫いの技術などなくただ決められた作業を機械で淡々と行うだけでという場合も多く手縫い作業を行うための作業台が無いという事もしばしばです。
(ひどい場合だと建築用ホッチキスで止めただけの素人仕事をする業者までいるそうです。)

 

ですが、現在でも細かな修正をしたり隙間の微調整や欠けの修復などをする際には手作業が必要になる場面もあり、職人技をしっかりと持っている良い畳屋さんには必ずといっていいくらいこの作業台が有ります。
(できれば出刃包丁などの道具類もチェックしたいところです。)

 

時間が無い方も多く、畳屋さんまで足を運ぶことはできにくいかもしれませんができればチェックしておきたい良い畳屋さんの2つ目のポイントです。

 

刃物研ぎも請け負ってくれる畳職人さんは良い職人さんの可能性大
畳の作成作業には実はかなり多くの刃物が必要になります。
そのため、畳職人さんは自分で使う刃物のメンテナンスで刃物研ぎを頻繁にする方も多く複なる依頼として刃物研ぎも受け付けている場合があります。
刃物研ぎも請け負ってくれる職人さんは自分の使う道具をしっかりとメンテナンスしている職人さんである可能性が高くなるため良い畳職人さんである可能性も高くなるので見積もりの際などにそれとなく聞いてみるとよいかもしれません。
良い畳屋さん選びの参考にしてみてください。

 

サンプル品は最低6種類以上持ってきてくれているか?

畳のサンプル画像

 

単に畳といってもその種類は中国産の安い機械織の物から、国産(主に熊本産)の中級品〜高級品、さらに化学繊維を使ったカビや劣化に強い畳など種類は多岐にわたります。

 

値段もお手頃な5500円程度の物から1枚数万円するものまでピンキリですので、部屋の状況や使用用途・予算によって最適な畳は異なってきます。
にもかかわらず部屋の畳を数分眺めただけ

 

「これなら〇〇〇〇円くらいですね〜。」

 

等とすぐに値段を言ってくるような畳屋は、自分のやりやすい仕事を優先してお客さんおことを考えない横柄な畳屋といわざるを得ませんので選んではダメです。
部屋も見ずに

 

「持ち込みしてくれたら安くしますよ♪」

 

なんていう輩はもってのほかです。

 

  • 部屋をどのような用途で使用するのか
  • 予算はどの程度で考えているのか
  • 湿気がたまりやすい部屋か日当たりは良いか

 

などなど、多く質問をしてきて最低でも6種類以上のサンプルの中から希望に合いそうな畳を提案してくれて見積もりを出してくれる畳屋さんを選ぶのが3つ目のポイントとなります。

 

サンプルで選んだら実物をしっかりチェック
出張などで家に直接来てもらい見積もりを頼む際などは、カットサンプルといって冊子上のファイルに小さくカットされた畳のサンプルが入っているものを見せてもらうこととなるでしょうが、できれば実物もしっかりとチェックしてから最終決定を下してほしいと思います。
実物とサンプルで思っていたのと違うという感想を持つ方も多いですので手間ではありますが畳の選び方も手を抜かず後悔しないようにしていただきたいと思います。

 

相見積もりを極端に嫌がる業者は避けましょう

相みつ拒否画像

 

良い畳屋さんの選び方4つ目のポイントは競合他業者との比較検討を必要以上に嫌がらない畳屋さんであることです。

 

これは畳屋さんに限った話ではありませんが、何も知らない話巧みに素人を丸め込んで契約を取ろうとしている悪徳業者や悪徳とまでは言えないけど不誠実な畳屋さんは選びたくないですよね。

 

値段的に競合他社よりも少し高くなったとしても、親身になって考えてくれる職人さんだったり腕に自信がある職人さんであれば快く比較検討を受け入れてくれるか明らかに嫌がることはないでしょう
そのような良い畳職人さんであれば、過去に比較されても仕事の依頼をしてくれたお客さんが沢山いるはずですからね。

 

お客さんに選ばれる畳職人さんは相見積もり(他社との比較)を極端に嫌がることはないのです。

 

逆に相見積もりを必要以上に嫌がり「うちだけに絞ってくれたら安くしますよ〜」などという畳屋さんを選んではいけません
値段以外で他の畳屋に勝てるところがありませんと自己紹介しているような物です

 

 

値段・価格の事ばかり強調してくる畳屋はNO

やたら安売りする畳店画像

 

チラシなどでの広告でもそうですが「衝撃価格¥1980〜」などといって安さばかりを強調してくる畳屋は選ばないほうが良いです。

 

畳の張替えはたんに畳を張り替えるだけではなく、その部屋にミリ単位でぴったりと合い凹凸が出ないように1枚1枚微調整をしながらオーダーメイドで作られるものです。

 

だからこそ職人と呼ばれる方がはるか昔から仕事をしてきているのであり、そんな相場からか離れた値段で請け負うことが出来るはずがないのです。
(畳張替えの相場についてはコチラのページで解説しています。「畳の張替え相場を畳店105店分の価格表から算出してみた」)

 

安さばかりを強調する畳業者の中には、安さで釣って高額請求をする悪徳業者もいれば確かにその値段で引き受けてくれるものの隙間調整も凹凸調整もせずにやっつけ仕事の粗悪品を納品する業者もいます。

 

実際にそのような業者に仕事を依頼してしまったがために退去時に不動産屋や大家さんとトラブルになってしまった事例も消費者センターなどに報告されています。

 

予算も有限でしょうから値段を気にするのもわかりますが、価格ばかりを追い求めてしまうと安物買いの銭失いになってしまいかねません。

 

良い畳屋さんの選び方5つ目のポイント「値段で畳屋さんを選ばない」です。

 

総額が幾らなのかしっかりチェック
畳の張替えには「部屋の家具移動」「畳のフチの部分の材料費」「畳の運搬費用」「古い畳の廃棄料金」などなど色々な費用が掛かってきます。
「¥〇〇〇〇〜」などと安い値段を表示しておきながら、追加で「運搬費」「技術料」など細かな項目を付けて料金を加算してくる場合もあるので総額が幾らなのかをしっかりと確認するようにしましょう。

 

畳の新調をやたら勧めてくる畳店はNG

新調を勧める悪党畳営業画像

 

良い畳屋さんの選び方6つ目のポイントは、畳の新調をやたらと勧めてくる畳業者は選んではダメだという事です。

 

畳の構造画像

 

畳は、基礎となる素材「畳床」と、表面のござ部分である「畳表」と、縁取りの補強の役割を果たす「畳縁」の3つの部品から出来上がっています。

 

畳の新調とは、この3つの部品全部をそっくり全部交換しましょうという最も高額になる畳の張替え方法になります。

 

悪徳畳業者に多い手口なのですが、畳の新調を勧めて高額な見積を提示し、契約が決まるとすでに出来上がっている機械で大量生産された畳を運んできてはめ込むだけというずさんな張替えをしてきます。

 

当然、出来合いの既製品ですので個々の部屋のちょっとしたズレや歪みなどは考慮されておらず隙間が空いていたり無理やり詰め込んで変なふくらみ部分が出来てしまったりすることが起こりやすくなります。

 

このような悪徳業者に引っかかってしまったURなどの自治体経営の住宅に住んでいた方が、退去時の検査に不合格になりせっかく新しくした畳を全部交換する羽目になってしまった事例もあります

 

そもそも畳の基礎となる畳床という部品は、相当劣悪な状況で使われていなければ25年〜30年程度は持つ息の長い部品なので新調することはほとんどありません

 

真面目な畳屋さんを選んでいれば、ゴザ部分である畳表の交換を提案してくれることがほとんどでしょう。
(表替えだけであれば新調するのと比べてかなり安く済みます。)

 

本当に必要であれば新調もやむなしですが、畳の新調ありきで話を勧めてくるような畳業者を選ぶのはやめておいた方が賢明です。

 

 

過去の利用者口コミが良い畳職人さんを選ぶ

良い口コミの畳屋さん画像

 

最後、良い畳屋さんの選び方7つ目のポイントは「過去の利用者の口コミ情報を活用する」です。

 

一番良いのは、地元地域に住んでいる方々に直接畳屋さんの評判や過去に畳の張替えを頼んだ人に直接どうだったか聞くか紹介してもらう方法ですが畳店が少なくなってきている現在ではあまり現実的な方法ではないでしょう。

 

勿論できるのであればそのほうが良いのですが、厳しそうなのであれば畳屋さんが多く登録をしているポータルサイトを利用するのが手っ取り早いです。

 

こちらのページ(畳屋さんを口コミから探す。)で紹介しているポータルサイトでは過去に実際にその畳屋さんを利用した人の口コミを参考にしながら地域を絞り良い畳屋さんを探すことが出来ます。

 

また、投稿されている数は非常に少ないのですがgooglemapで「地域名+畳店」と検索すると、その地域内の畳店の情報や口コミが投稿されていれば口コミ情報を閲覧することが出来るのでぜひ活用してみてください。

 

 

チャキチャキの畳職人さんもまだ多い
口コミを調べる際の参考情報ですが、畳職人さんの中には昔ながらのチャキチャキの畳職人さんもまだ多く「黙って俺の言うことを聞いとけばいいんだ!」という態度で接客をしてくる方もいます。
腕も良く価格は良心的だったとしても接客態度が原因で悪評が立ってしまっていることも有るので評価だけを見るのではなく口コミの内容もチェックしてみるようにしてみてください。

 

良い畳屋さんの選び方7つのポイントまとめ

最後にまとめ画像

 

良心的で良い畳屋さんを選ぶ際の7つのポイントは

 

  1. 国家資格1級畳製作技能士であること
  2. 作業場に手縫い用の畳作業台が有るかどうか?
  3. 張り替える畳のサンプルを沢山見せてくれるか?
  4. 相見積もりを極端に嫌がらないか?
  5. 値段・価格の事ばかり強調してこないか?
  6. 畳の新調をやたら勧めてこないか?
  7. 過去利用者の口コミ・評判はどうなのか?

 

という7つのポイントを見極めて畳屋さんを選んでいけば、少なくとも悪徳店といわれるような畳屋さんを自ら選んでしまうという事はないかと思います。

 

とはいえ、世の中に絶対はありませんのでできうる限り2〜3社ほどの畳屋さんに見積もりを頼んで値段だけではなく親身になって考えてくれているかどうかなど職人さんの人柄も考慮しつつ実際に張替えを頼む畳屋さんを選んでもらえればと思います。

 

上記しましたが、その際にはコチラで紹介しているサイトが便利です。

 

 

ホームセンターや内装屋さん・工務店などに丸投げするのではなくしっかりと上記ポイントを押さえてできうる限り後悔の無い畳屋さんを選んでくださいね。