畳表の種類別価格・値段相場と特徴|詐欺悪徳畳店に騙されるな!
畳といえば、イ草を使用した昔ながらの畳を思い浮かべる方も多いかと思いますが現在の畳には非常に沢山の種類が有ります。
海外製の激安畳から国産の高級畳、化学的に作られたペットや介護施設などでの使用に適したものなども有ります。
今回は、たくさんある畳の種類やその特徴、価格相場などについてみていきたいと思います。
フチなしフチ有り♪畳のバリエーション!
畳表の話に行く前に、ざっくりと畳自体のバリエーションについて押さえておきましょう。
現在でも多くの和室で使われ、畳といえばこれと思い浮かぶのが昔ながらのフチ有りの長方形をしたこの畳でしょう。
京都などで使われることが多い京畳などは一般的な畳より少し大きめに作られていたりしますが、量産品なども多く機械で多量生産される畳はかなり安いものもあります。
近年人気がうなぎのぼりなのがこのフチなしの正方形をした琉球畳や琉球風畳です。
おしゃれな和室を演出しやすかったりカラーバリエーションなども豊富なので新築やリフォームを機に琉球畳を取り入れる方も多いようです。
1畳当たりの値段は通常の長方形の畳とそれほど大きく変わりませんが、1畳の大きさが小さい分、部屋単位・平米単位の価格相場を考えると少し割高になる傾向が有ります。
最初から茶渋あめ色で変色の心配が少ない龍鬢表
ここからは畳に使われる畳表の部材別の相場や価格についてみていきたいと思います。
まず最初は、龍鬢表(りゅうびんおもて)という材料で一般的に思い浮かべる方も多い茶渋色や飴色の畳表です。
茶室や床の間など幅広く使われることも多く、最初から青畳が変色した後の色をしているので、家具などを置いてある部分だけ青いイ草の色が残っているという事がなくなります。
神社や仏閣などでの使用例が現在では多く、一般家庭で使用されることはあまり見なくなった畳表です。
価格相場はちょっと高めで、1畳当たり表替えを行った場合12000円前後はかかると思っておいたほうが良いでしょう。
色褪せ変色しにくくカビにも強めの和紙畳
その名の通り和紙で作られた畳表で、特殊加工することによって水弾きもよく浴びにくいという特徴が有ります。
また経年による変色にも強い傾向が有りつつ、カラーバリエーションもそこそこ豊富なので色々なニーズに応えてくれる畳部材となっています。
価格相場も1畳当たり表替えの場合で7000円〜9000円(税別)程度とそこまで高い値段でもないので人気があるシリーズでもあります。
化学表は傷に強くカビにも強い!いいことばっかりだけど高い。
化学表というのは、字を見ればある程度想像がつくともいますが化学繊維等を使った人工的に作られた畳表の材料となります。
化学繊維なので水に非常に強くカビを寄せ付けないですし、変色にも強くもちが良いところが最大の特徴といえるでしょう。
また、強度も高く傷に強いためペットを飼育しているご家庭や介護施設などで多く使われている傾向が有ります。
唯一の欠点は少々お値段が張るという点です。
1畳当たりの価格相場は、表替えの場合で11000円〜16000円程度と高級品の部類に入ります。
耐久性に優れているため長期間の使用を想定した場合費用対コストが良くなる場合も有りますのでケースバイケースで利用を考えてみるのが良いと思います。
内装にとことんこだわるならカラー畳!
一般のご家庭というよりは、ホテルや旅館・飲食店など和室をメインにしたような接客店舗内の内装用としての需要が高いカラー畳。
一般的な青畳や渋茶色・飴色どころか、黒い畳から真っ赤な畳・ピンクの畳までおおよそ畳の常識からかけ離れた色のバリエーションまであります。
そのため、内装の印象を大きく左右する床(畳)部分の色合いにこだわる場合にはこのカラー畳が多用されることが多いです。
価格相場は1畳当たり表替えの場合で10000円〜13000円程度しますので、お値段は結構張る方の畳材料です。
事業目的以外の一般家庭で利用されることは稀でしょうが、とことん和室の作りにこだわるのであれば選択肢の一つとして一考も有りです。
安さは断トツ!中国産イ草青畳。
最後に、正直あまりお勧めはしませんがとにかく安い畳でという場合は中国産の青畳です。
完全機械生産で中国の向上から輸入される畳表で、賃貸住宅や建売住宅などで使われている和室などの畳はほとんどこの中国畳表です。
品質は、すごく悪いとは言いませんが凄く良いわけでもありません。
とりあえず見た目が綺麗になり、耐久性についてはそこまで求めていないという場合にはこれで十分という感じでしょうか。
価格相場は、1畳当たり4000円〜7000円と国産品の標準的な畳表と比べて3〜4割ほど安いので頻繁に入居者が入れ替わり畳表を張り替える頻度が高い賃貸住宅のオーナーさんなどは迷わずこれを選びます。
「とにかく安く!」
という場合の選択肢でしょう。